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【2022】SDGsの17分野に渡る目標は環境問題だけではない!

sdgs ドイツ生活

SDGsとは何?みんなの疑問を解決!SDGsという言葉を最近よく耳にしたり、見たりしますね。でも実際に何の事なのか、どうやって読むのかも微妙だったりします。SDGsには環境問題だけではない世界目標が17つ有ります。その目標について今回はざっくりと分かりやすく解説していきたいと思います。

この記事はこんな人におすすめです!
  • SDGsの読み方も何かも分からないひと
  • SDGsの全体像をざっくり知りたいひと
  • 子供に聞かれて困ってるひと

こんにちは!南ドイツ在住のユリコです。実は私もどういうものなのか良く分かっていなかったので、今回入門者向けとして記事を書いてみました。最後までお付き合いくださいませ。

SDGsとは?

SDGsとは【エスディージーズ】と読み、Sastainable=持続可能な Development=開発 Goals=目標です。

2015年9月25日-27日に国連総会で『誰一人取り残さない』をスローガンに掲げて採択された国際目標です。

国連加盟193ヵ国が2016年から2030年までに達成する目標を設定しています。

参考資料: 国連広報センター

SDGsの掲げる目標とは?

SDGsは17分野の世界的目標と169の達成基準が示されました。

世界が目指す17の目標分野

貧困を失くそう

世界的に、極度の貧困状態にある人々の数は、1990年の36%から2015年には10%に減少しました。しかしCOVID-19危機はこの進歩を逆転させるリスクがあると言われています。この経済的影響で世界の5億人(世界人口の8%にあたる)が更に貧困状態になりうるという事が最新の研究で発表されました。
現在7億人(世界の10人に1人)が生活の基本となる水の確保に苦労しています。
1日1,9ドル未満で生活する人々の大多数はサハラ以南のアフリカに住んでいます。2016年には、世界人口の55%にあたる約40億人がいかなる形の社会的保護の恩恵も受けていませんでした。

2030年までに目指すゴールは・・・

  • あらゆる場所に住む全ての人々の極度な貧困を根絶
  • 国の定義にしたがい、あらゆる面で貧困状態にある人々の割合を少なくとも半分まで減らす 等

飢餓を失くそう

  • 現在の推定では世界の8,9%にあたる約6億9千万人の人々が飢餓状態にあります。そのうち3億8000万人はアジアで、2億5千万人以上はアフリカに住んでいます。年々増えていて、2019年には世界の7億5000万人が食料不安にさらされています。5歳未満の子供が発育阻害の影響を受けています。

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 全ての人が飢餓を終わらせ、栄養価の高い食事にいつでもアクセス出来るようにする
  • 開発途上国の最貧国に対する農業技術支援、インフラ開発などに対する国際協力の強化を含む投資を増やす など

全ての人に健康と福祉を

  • COVID-19前には平均寿命が伸び、子供や妊産婦の死亡率を減らす進歩がみられました
  • 現在はパンデミックにより世界的に健康危機に直面しています
  • 医療システムへのより効果的な資金提供、衛生状態の改善、医師へのアクセスへ焦点をあてることにより、より多くの命を救う事が出来ます。

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 世界の妊産婦死亡率を出生10万人あたり70人未満に減らす
  • 新生児及び5歳未満の予防可能な死亡率を減らす
  • HIV、マラリア、結核などの流行病を終わらせる
  • 後発途上国での医療体制を改善する など

質の高い教育をみんなに

  • COVID-19以前の2018年には中学校を卒業出来ない子供の割合は17%に減少していました
  • 現在、世界中の6億1700万人は基本的な数学と字を書くことが出来ません
  • その3分の2は女性であり、半分は南アジアでその4分の1はサハラ以南のアフリカに住んでいます
  • 2017年には400万人のこども達が学校を休んでいます

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 全ての子供と若者が、無料で公平で学習成果につながる質の高い初等中等教育を修了するようにする
  • 初等教育にアクセス出来るように、幼児のケアをし準備をする
  • 全ての若者、ほとんどの大人の識字能力と計算能力を達成させる
  • 大学を含む教育機関に全ての人が手頃な値段でアクセスできるようにする など

ジェンダー平等を実現しよう

  • 世界的に7億5000万人の女性が18歳未満に結婚し、30ヶ国で少なくとも2億人の女性と少女がFGM(女性器切除)を受けています
  • 2000年には15歳~18歳の少女に対するFGMは2分の1から3分の1へと減少しました
  • 18ヶ国では夫が妻の就労を法的に阻止することが出来ます
  • 39ヶ国では、娘と息子に同等の相続権を持っていません
  • 49ヶ国には家庭内暴力による女性を守る法律が有りません
  • 南アジアでは2000年以降、少女がこども時代に結婚するリスクが40%以上減少しています

2030年までに目指すゴールは・・・

  • あらゆる場所の全ての女性にあらゆる差別を終わらせる
  • 子供の早期結婚や、性器切除などの有害な慣行を排除する
  • 人身売買、性的搾取など公的私的領域の全ての少女や女性に対するあらゆる形態の暴力を排除する など

安全な水とトイレを世界中に

  • 4分の1の医療施設は基本的な水道サービスを欠いています
  • 10人に3人は安全な水へのアクセスを欠いており、10人に6人は安全な衛生環境へのアクセスを欠いています
  • 少なくとも8億9200万人が野外排便を続けています
  • 人間の活動に起因する排水の80%以上は汚染物質を排除すること無くそのまま海や川へ排出されています
  • 毎日1000人の子供が予防可能な水による下痢性疾患などで亡くなっています

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 全ての人が安全かつ、手頃で普遍的な安全な水へのアクセスを確保する
  • 適切で公平な衛生環境を確立し、特に処女や女性などの脆弱な状況にいるひとのニーズに対応し、安全な衛生(トイレ)へのアクセスを確保する
  • 水と衛生管理の改善、地域コミュニティを支援する など

エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

  • 世界人口の13%は電力にアクセス出来ていません
  • 30億人が調理や暖房に木材や石炭、木炭、動物の排泄物を使用しています
  • エネルギーは気候変動の主な原因であり、世界の温室効果ガスの総排出量の60%を占めています

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 手頃な価格で信頼性が高い普遍的なエネルギーへのアクセスを確保する
  • 再生エネルギーのシェアを増やす
  • 後発途上国の人々全てに近代的で持続可能なエネルギーサービスを提供するためのインフラなどを確保する など

過去の関連記事→環境保護の方法【ドイツ】

働きがいも、経済成長も

  • 世界的に2016年には全労働者の61%の人が非公式雇用で働いていました。
  • データで45ヶ国中40ヶ国で、男性の給料が女性より12,5%多くなっています。
  • 世界全体での男女賃金格差は23%で、女性の労働率64%、男性は94%です。
  • 共働きが増えている状況でも女性が担う家庭での無給の家事労働は男性の2,6倍です。

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 国に応じて、国民一人あたりの経済成長を維持しつつ、後発途上国の国内総生産を7%成長も維持する
  • 強制労働を根絶し、人身売買や奴隷制を終わらせる。
  • 児童労働や児童兵士募集などの最悪な形態の強制労働を終わらせる
  • 後発途上国などでの雇用を創出し、地元の文化と製品を促進する持続可能な観光を促進するための政策を考案し、実施する など

産業と技術革新の基礎を作ろう

2018年には世界人口の90%の人々が3G以上のネットワークを介してインターネットにアクセス出来ました。世界の16%の人はモバイルネットワークにアクセス出来ていません。後発開発途上国は食品、飲料、衣服工業化の大きな可能性を秘めており、雇用創出と生産性の見通しが良好です。

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 経済発展と福祉を支援するために必要な公平かつ手頃なインフラなどを確保する
  • 科学研究を強化し、後発途上国の産業を向上させる など

人や国の不平等を失くそう

  • 障がい者の10億人のうち80%は発展途上国に住んでいます。
  • 10人に1人は障害のある子供です
  • 世界的に社会的保護は改善されていますが、障がいのある人は普通の最大5倍近くの壊滅的な医療費を負担する可能性があります

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 人口の下位40%の所得の伸びを、全国平均よりも高い割合で段階的に達成し、維持する
  • 差別的な法律、慣行などを排除し、機会均等を確保し、不平等を減らす
  • 計画的で適切に管理された移住政策の実施を含め、人々の秩序ある、安全で、定期的かつ責任ある移住と移動を促進する など

住み続けられる街づくりを

  • 人口の35億人が都市部に住んでいます。2030年には50億人と予測されています。
  • 人口の8億2800万人がスラムに住んでおり、そのほとんどが東アジアと東南アジアで見られます
  • 都市開発の成長の90%は今後アフリカとアジアで発生すると言われています
  • 今後数10年の都市拡大の95%は発展途上国で起こります

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 全ての人に、安全かつ適正価格の住宅と基本的な生活のインフラサービスへのアクセスを確保する
  • 世界の文化遺産および自然遺産を保護および保護するための取り組みを強化する
  • 後発途上国の地元の材料を使って、持続可能な建物を建設する際に、財政的、技術支援をする など

つくる責任、つかう責任

  • 最新の予測では2030年には世界人口は85億人、2050年には97億人になると言われています
  • 人類は、自然がリサイクルして浄化するよりも速く、川や湖の水を汚染しています
  • 毎年生産される約3分の1にあたる食品が、小売業者または消費者の瓶の中で、更に輸送や収穫の慣行が不十分なために腐敗しています。
  • 世界の水の3%が淡水(飲料水)であり、そのうち2,5%が南極や北極で凍っているため、残りの0,5%を世界中で分ける必要があります

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 2030年までに、小売および消費者レベルで1人当たりの世界の食品廃棄物を半減させ、収穫後損失を含む生産およびサプライチェーンに沿った食品損失を削減します
  • 2030年までに、世界中の人々が自然と調和した持続可能な開発とライフスタイルに関連する情報と認識を確実に持つようにする など

気候変動に具体的な対策を

  • 二酸化炭素の世界的な排出量は1990年以来、ほぼ50%増加しています
  • 1880年から2012年にかけて、世界の平均気温は0.85°C上昇しました。これを概観すると、気温が1度上昇するごとに、穀物の収穫量は約5%減少します。
  • 温暖化により南極や北極の氷が溶け、海面が上昇しました

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 気候変動対策を国の政策や計画に統合する
  • 国連締結国の先進国が開発途上国のニーズに対応するために、2020年までに1000億ドルを共同で動員するという目標に向けたコミットメントを実施する
  • 気候変動の緩和、適応、影響の軽減、早期警告に関する教育、意識向上、人的および制度的能力の向上

海の豊かさを守ろう

  • 海は人間が排出する二酸化炭素の約30%吸収し、地球温暖化の緩和をしています
  • 海洋はまた、気候システムの過剰な熱の約90%以上を吸収しました
  • 海洋や沿岸の汚染の約80%は農薬、プラスチック、未処理の下水など
  • 世界中で毎年100万本のプラスチック製飲料ボトルが購入され、世界中で毎年最大5兆個の使い捨てビニール袋が使用されています。

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 2025年までにあらゆる海洋の汚染(特に陸上での活動による)を削減する
  • 2030年までに、水産業、水産養殖、観光の持続可能な管理などを通じて、海洋資源の持続可能な利用から小島嶼開発途上国と後発開発途上国への経済的利益を増やす など

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緑の豊かさも守ろう

  • 世界の約16億人が森林で生計を立てており、その中には7000万人の先住民がいます
  • 森林には陸生種、昆虫、植物の80%以上がが生息しています
  • 貧困層の74%は世界的な土地劣化の影響を直接受けています
  • 野生生物の密漁と人身売買は120ヶ国が関与する違法取引で7000種近くの生物が報告されています
  • 知られている8,300の動物の品種のうち、8%絶滅、22%が絶滅危機にあります

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 違法な密漁や取引を根絶させ、需要と供給どちらにも対処するために緊急の行動をとる
  • 生物多様性と生態系を保護し、持続的に使用するために、すべての資金源からの財源を動員して大幅に増やす など

平和と公正を全ての人に

  • 戦争、迫害、紛争から逃れる人の数は7000万人になり、それは過去70年間で記録した最高レベルです
  • 18歳になるまえに10人に1人の子が性的虐待を受けています
  • 7分毎に世界のどこかで、暴力により子供が殺されています
  • 世界の3分の1のインターネットユーザーが子供で、ソーシャルメディアを使用しており、子供がオンライン暴力の犠牲者になる可能性があります

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 虐待、搾取、人身売買、子供に関わる全ての暴力や拷問を終わらせる
  • 2030年までに、違法な資金と武器の流れを大幅に減らし、盗まれた資産の回収と返還を強化し、あらゆる形態の組織犯罪と戦う
  • 全ての人が公正な司法にアクセスできるようにする など

【あわせて読みたい過去記事】ドイツにもいじめはあるの?

パートナーシップで目標を達成しよう

  • 発展途上国からの輸入の79%が無税で先進国にはいります
  • 世界の約50%(特に貧しい国)がインターネットに接続されていません

2030年までに目指すゴールは・・・

  • 開発途上国への支援を継続して行う
  • 特に2020年までに世界の輸出に占める後発開発途上国のシェアを2倍にすることを視野に入れて、開発途上国の輸出を大幅に増加させる など

SDGs世界ランキング1位は?日本は何位?

2021年6月14日、SDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)と、ドイツのベルテルスマン財団は、Sustainable Development Report 2021を発表しました。これはSDGsの達成度を数値化したもので、2020年1位はスウェーデン、2019年1位はデンマークでした。

2021年世界ランキング1位はフィンランド

ここ数年は入れ替わりがあるだけで、北欧勢がトップ3までを占めています。
フィンランドでは税金が24%と高いですが、国民から集めた税金は福祉に還元されています。
どんな国なのか興味のある方はヘルシンキウェブサイトへ
ヘルシンキウェブサイト

日本は18位

日本が達成している分野は

日本は18位ですが、平和で質の高い教育を受けられている豊かな国ですね。
ただ残りの14項目には課題が多そうです。

SDGsまとめ

いかがでしたか?こちらの記事は国連サイトからの情報をまとめています。
かなり簡素化しているので、もしもっと知りたいという方は、日本語サイト国連広報センターで調べてみるといいと思います。分かりやすい本も出ているので興味のある方はどうぞ


落合陽一さんの著書です↓↓
落合陽一 : 博士(学祭情報学)、メディアアーティスト、筑波大学准教授
天才から見た2030年はどんな世界なのでしょうか?

2019年の世界は、人類の文明が行き着いた巨大な混沌の中にあります。2000年代からインターネットの普及によって本格化したグローバリズムはGAFAMをはじめとするアメリカの巨大IT企業を生み出し、約14億人の人口を抱える中国は急激な経済発展によってアメリカと世界を二分する国家へと成長しました。

本書『まえがき』より抜粋


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自然災害は近年どうして多いの?小学校で~ちゃん、~君、では無く、なぜ『~さん』と名字で呼ぶようになったの?使わない電気はこまめに消そうね、お水の出しっぱなしをやめようね、食べ物は大切にしようね、学校で勉強する大切さ等、こどもにとっても身近なことからお家でパパやママと話し合う時間は貴重ですね。
こどもと一緒に見ながら、日本について語り合う良い機会になるかもしれません。


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最後まで読んで頂き有り難うございました。

【参考資料】国連広報センター



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