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【オーガニックの最高峰】100年語り継がれてきたバイオダイナミック農法とは

バイオダイナミック ドイツ生活
この記事の内容
  • バイオダイナミック農法について
  • ドイツ最古の有機協会デメターDemeterとは?
  • デメター農家になるためのガイドライン
  • デメターとオーガニックの違いは?
  • 非科学的性質と批判的な声も
  • それでもデメターがいい理由

バイオダイナミック農法 Die biologisch-dynamische Landwirtschaft 

1924年にドイツで始まった、神智学(後の人智学)者※1 ルドルフ・シュタイナーが提唱した※2 人智学に基づく農法です。Wikipediaによると、この農法は生産システムそのものが生命体(organic)であることが意識され「理想的な農場はそれ自身で完成した個体である」というシュタイナーの思想に基づき、外部から肥料を施すことを良しとせず、理想的には農場が生態系として閉鎖系であることを目指します。鉱物製肥料の使用を中心としたそれまでの農法を否定し、土壌と植物、動物の相互作用だけでなく、宇宙の力を土壌に呼び込み、様々な天体の作用を農作物の生育に生かすことを目指す。占星術や太陽暦に基づいた「農業暦」にしたがって種まきや収穫、調合剤の攪拌などを行い、また牛の角や水晶粉などの特殊な物質を利用する。ホメオパシー療法のような物質を、満月など定められた時刻に土壌へ加えることで、土壌の改良を目指す。と書かれています。

※1※2の補足

  • ※1ドイツの神智学者(後の人智学創設者)。様々な分野の新しい概念を開発→人智学に基づく建築物、シュタイナー教育、人智学医学、バイオダイナミック農法、オイリュトミーなど。シュタイナーは、ダーウィンの進化論、ヘッケルの系統発生理論、ゲーテの形態学の影響をうけて人智学を形成した。
  • ※2 アントロポゾフィーとも言われ、ギリシャ語でanthropos(人間)とsophia(知恵)の合成語。ゲーテの植物形態編成論の影響を受け、人間の精神もまた植物と同じく、人は体と精神と霊から成り、それらは3つの異なる世界に属しているという考え方。

ここで生産される一貫した有機食品をDemeterといい、Demeterのガイドラインに沿って農業を行っている農家の事をDemeter農家と言います。

ドイツ最古のオーガニック生産者団体デメターが掲げる、バイオダイナミック農法の理想形とは

ドイツのスーパーマーケット

1924年に世界で初めて、有機生産者による団体がドイツに設立、1946年にその品質認証を行うために作った機関がデメター認証。

  • 人間、植物、動物、土壌が相互作用し、全体として考えられるよう最も持続可能なタイプの土地管理をすること
  • その土地に可能な限り多くの動物を飼っていること
  • 彼らの肥料で生きた土壌を作ること
  • バイオダイナミック農法の準備することです
  • 焦点は収量ではなく、人々と環境への全体的な利益にあります。

バイオダイナミック農法のガイドラインとは

バイオダイナミック農法の準備でまず初めに必要なものは土に撒く調剤スプレーや、土に埋める牛角と牛糞です

バイオダイナミック農法の調合材

シュタイナーは、499番に渡るホメオパシーの延長として、500番から508番の9種類の調合剤(プレパラート)を考案した。なお材料はその地方でとれたものを使う。

番号調合材使い方目的
500雌牛の糞雌牛の角に糞を詰めて土の中に埋め、一冬分解させたもの
雨水で希釈し散布
根の強化
501水晶(石英・長石)の粉砕いて雌の牛角に詰めて6ヶ月土中に埋め
希釈し散布
葉に光を集める
502セイヨウノコギリソウの花アカシカの膀胱につめて一冬寝かし、
夏にまく
硫黄の供給
503カモミールの花秋に牛の小腸につめて、
春にまく
石灰分の供給窒素量を調整
504イラクサの腐葉土乾燥させておいて、使う時に煎じる。
いつでも利用してよい。
窒素と鉄分の供給
505オークの樹脂樹皮を細かく砕き、牛か馬の頭蓋骨につめて一冬寝かせたもの
506タンポポの花牛の腹膜につめて一冬越したもの珪酸の供給
507セイヨウカノコソウの花絞った汁を発酵させたもの リンの供給
508スギナ陰干しして乾燥させ、煮出して使うさび病など病害を防ぐ
Wikipeda

農薬や化学肥料を使わない変わりに、自然に有るもののみで土壌のパワーを最大限に引き出すんですね。

秘境的といわれる訳は?土壌を作る過程にあった

まずシュタイナーの言う『食物の品質の低下』とは、栄養価や安全性という事ではないことに注意したい。人類が霊的に成長し,完璧な直観力を獲得するのを助けるのが,霊的なフォース(力)に富んだ食料である。この霊的フォースを妨害するのが化学肥料や化学農薬のような人工資材である。これらを排除し、その上でフォース最大限に吸収できる土壌の作り方に秘境的といわれる理由があった。

霊的エネルギー

眼に見える自然の背後には超自然の霊的世界が存在し,この世界は霊的エネルギーに満ちている。霊的エネルギーには地球起源の「地球フォース(力)」と,惑星や月の発する宇宙起源の「宇宙フォース」がある。生物にはフォースが満ちており,生物はお互いにフォースを放出ないし吸収して,相互に反応しあっている霊的存在である。

環境保全型レポート 西尾道徳

調合材

表にも有るように、

500番と501番の調合剤とも,所要期間後に土の中から掘り上げ,内容物を40〜60リットルの温水中で1時間撹拌し,回転方向は2分ごとに変更する。耕地ヘクタール当たり4本の乳牛角の内容物を散布する。腐植調合剤は播種時に採草地と放牧地で使用し,シリカ調合剤は他の作物に使用する。

乳牛の角は,その中に詰めた材料にフォースを受け取って濃縮する特別な力を有する。腐植調合剤は土壌に対する,高度に濃縮された施肥力を有し,地球のフォース含量を高める。シリカ調合剤は,シリカが光や熱とつながった宇宙のフォース含量を高める。

西尾道徳 環境保全型レポート

有害物の防除

満月が植物の生殖(果実形成)に必要な宇宙フォースを放出しており,金星や水星からのフォースも一部の植物に必要である。金星からのフォースは動物の繁殖に必要である。圃場から雑草を除くためには,土壌が満月の宇宙フォースを受け取れないようにすれば,雑草が生き残るのが難しくなる。シュタイナーによると,自然には4年サイクルがあり,4年ごとにプロセスがくり返されている。有害生物の繁殖は,金星から放出されるフォースの影響をとめて防止しなければならない。

西尾 道徳 環境保全型レポート

作業がここで紹介しきれないほど細かいので、興味のある方はこちらへ↓↓

参考文献

通常の有機栽培との違いは?4分野比較

1. 全体的な違い

EU 有機規制デメター
-部分的な変換が可能です。
-1つの農場で可能な生態学的および従来の農業。
農法の切替-全体的な運用上の変更。
-農場全体のための専らバイオダイナミック栽培。
-畜産は農場に義務付けられています。
-生産者、加工業者、トレーダーは3年以内に入門コースに参加する必要があります
-収穫:変換後12か月=「変換中」
-播種:変換後24ヶ月=「オーガニック」
恒久的な作物:変換後36か月=「エコ」
変換期間-EUエコと同様ですが、時間のかかる切り替え(たとえば、最初の作物栽培、次に畜産)は5年以内に行われる必要があります。
-会社がすでに3年間生態学的に認められている場合、デメテルの変換時間は短縮できます
-ファームマネージャーは、従来のファームを実行することもできます。管理運用管理者は、従来のビジネスを実行することはできません。
直接の家族は、特別な許可を得た場合にのみ、会議を行うことができます。

Demeter HPより

2.動物に関する違い

EUの有機規制畜産デメター
-畜産は必須ではありません。
-動物のストックは地域と結びついています。
-農場の畜産は必須です。
-少なくとも0.2RGV / ha(粗飼料を食べる牛の単位=牛、羊、山羊、馬)または畜産を伴うDemeter農場との協力。
-園芸、果実栽培(特殊作物)および研究活動は畜産なしで許可されており、集中的な堆肥管理が求められています。
除角は一般的に許可されています。動物福祉-除角は許可されていません。
-除角された動物は飼育できない場合があります(例外:社会療法農場で、デメテルへの転換段階の前に除角された場合)
-遺伝的にポーリングされた牛は許可されていません(例外:伝統的に遺伝的にポーリングされた品種で、デメテルへの転換段階にあります)。
-リスクアプローチによると、一部の農場は、動物福祉に関連するパラメーターの遵守について毎年集中的にチェックされています。
-場所に依存しない畜産は可能ですが、自家農場からの飼料生産は明確に規定されていません
-飼料の購入は規制されていません。
複合飼料の購入-最小 飼料の50%は、自社の農場または協同組合のベンチャーからのものでなければなりません(平均してすべての動物種で)。
-毎日の配給量の50%はデメテル飼料でなければなりません。
-年間配給量の2/3はデメテル飼料でなければなりません。
-年間配給量の最大1/3は「デメテルに換算」であり、最大20%は有機飼料である可能性があります。
-家禽:最大30%の有機飼料。
-利用できないことが証明された場合の豚および家禽:最大50%の有機飼料。
-DemetereVによって承認されたプロバイダーからのみ購入してください。

-複合飼料のすべての成分は、オーガニック認定を受けている必要があります。
-最大5%までの豚および家禽用の従来の飼料。
-たとえば、従来の大豆や柑橘系の果物搾りかすは許可されています。
-複合飼料には、従来の成分が含まれている場合があります。
承認された従来の飼料-すべての動物種に100%有機飼料を妥協なく使用しています。
-従来の飼料は許可されていません。
例外は、気象関連の作物の不作などの緊急事態です。
-バイオダイナミック農法の飼料成分の割合が規定されています(「複合飼料の購入」を参照)。
-サイレージ給餌のみ可能です。サイレージ給餌-サイレージを単独で給餌することは禁じられています。
-規制されていません。グリーンフィーディング-夏には、50%を超える緑色の飼料を与える必要があります(放牧による飼料摂取を目指してください)。
-規制されていません。干し草の餌付け-冬には、可能な限り多くの干し草を与える必要があります(牛と馬は少なくとも3kg /動物/日、小さな反芻動物は少ない)。
 
Demeter HPより

3. 植物に関する違い

EUの有機規制植物保護デメター
-合成ピレスロイドおよび天然ピレトリン(相乗剤ピペロニルブトキシドを含む)を使用することができます。
-植物保護規則に従った銅の使用。
-これは、ホップで4 kgの銅/ ha /年、ブドウ栽培、果物と野菜の栽培で3kgを意味します。
-ミツバチを危険にさらす薬剤スピノサドを使用することができます
加水分解されたタンパク質は許可されます。
-園芸および永久作物でのみ天然ピレトリン(相乗剤ピペロニルブトキシドなし)のみで、きのこ生産ではありません。
-恒久的な作物(ブドウ栽培、果実栽培、ホップ)でのみ最大3kgの銅/ ha /年。
-スピノサドは使用しません
-加水分解タンパク質は許可されていません。
-植物と土壌を強化するために、バイオダイナミック農法の堆肥、スプレー、フラットケーキが処方されています。
す-べての農場で10%の生物多様性
-化学的および合成的に処理された種子は、2004年以降許可されていません。
-ハイブリッド、繁殖技術は規制されていません。
種子、品種、育種-穀物生産にはハイブリッド品種はありません(例外:トウモロコシ)。
-Demeter農場では、雑種育種や雑種繁殖はありません。
-プロトプラスト/サイトプラスト融合(境界領域の異なる植物種間の人工融合から遺伝子工学まで)からのCMS品種はありません。
-種子と植物は、バイオダイナミック農法の繁殖と繁殖に由来する必要があり、検証可能でない場合は生態学的起源に由来するか、検証可能に入手できない場合は、酸洗いされていない従来の種子にも由来する必要があります。
-種子および植物材料は、有機または摘み取られていない従来の起源から入手できないことが証明できる場合は、バイオダイナミック農法による繁殖および繁殖に由来することが望ましい。
Demeter HPより

4. 処理に関する違い

EUの有機規制ラベリングデメター
-オーガニックロゴ」を使用できるように、成分の95%は生態学的起源でなければなりません。
-唯一の例外は、有機品質の成分が利用できない場合です。
-デメターの商標を使用できるように、成分の少なくとも90%はデメターの製造からのものでなければなりません。
-デメターの成分が利用できないことが証明できる場合は、個々の場合に有機成分の使用を許可する特別な許可を与えることができます。
-Demeter製品は、可能な限り透過的な完全な宣言の対象となります。
-すべての材料について、それぞれの品質は常に材料のリストで指定する必要があります。
-ーグルトの粉乳などの「隠された」成分も成分として指定する必要があります
ジャガイモを処理する際のプロセス水中のミルク、UHT、消泡剤のホモジナイゼーションなどのプロセスは許可されています
全般的製品に有害な不要なプロセスおよびプロセスエイドは除外されます(例:ジャガイモを処理する際のプロセス水中のミルク、UHT、消泡剤の均質化)
無害と見なされる添加物のみが許可されています。
-クエン酸は防腐剤として承認されています。
-ポジティブリストはそれらの使用を規制しますが、協会よりも製品固有ではありません。
-単離された酵素および亜硝酸塩硬化塩も許可されます(比較:約350の添加剤が変換処理で許可されます)。
食品添加物省略できない添加物のみが許可されています。
-レモン果汁が使用できるため、クエン酸は防腐剤として許可されていません。
-各食品に明示的に許可されている添加物のみ。
-亜硝酸塩硬化塩は許可されていません。
-単離された酵素は限られた範囲で許可されています。
-天然酵素(サワードウなど)は許可されています。
-名を冠した植物からのアロマ抽出物のみが許可されています。
-B.純粋なエッセンシャルオイルまたは原材料の同一性を持つ純粋な抽出物。

「自然な香り」(例えば、おがくずでの微生物生産によるイチゴの香り)は、無害であると考えられている場合でも許可されていません。
既製のベーキングミックスとパンは許可されていますパンパン屋は、既製のミックスから作られたパンを焼いたり、焼きたてのパンを焼きたてのパンとして販売したりすることは許可されていません。
リン酸二アンモニウム、タンニン、クエン酸銅などの添加剤は許可されています。ワインとシャンパンリン酸二アンモニウム、タンニン、クエン酸銅などの添加剤は許可されていません。
-純粋な酵母はごく一部の場合にのみ許可されます(発酵停止とスパークリングワイン)
Demeter HPより

デメターの特に厳しいガイドライン【まとめ】

上の表で、2つの有機農法の違いが分かりました。その中でも幾つか特にバイオダイナミック農法が厳しい部分を下記にまとめてみました。

6ヶ所をピックアップ

  1. バイオダイナミック農法には常に動物、特にが含まれます。これは、上記の循環器系に関連しています。それがまったく不可能な場合は、代わりにデメター農場が動物を飼育している別のデメター農場と協力することができます。動物の飼料は100%オーガニックでなければいけません。そのうち2/3はデメターでなければなりません。そして飼料の50%以上は自社調達、または地元の組合員からでなければなりません。
  2. 牛の痛みを伴う徐角はしてはなりません。
  3. 非営利団体KultursaateVに属する独自※バイオダイナミック農法の植物品種があります。さらに、協会は 古い品種からの固形種子の保存を促進しています。したがって、バイオダイナミック農法の農家は、大規模な種子会社から独立し、固有の種を受け取る必要があります。
  4. 調合材:人智学の起源はここで特に明らかになります:準備は主にノコギリソウや鹿の膀胱などの動物や野菜の起源のさまざまな物質を含んでいます。農家は、堆肥、液体肥料、肥料などの天然肥料といくつかの調製品を混合します(「堆肥調剤」)。他の人は、ホメオパシー療法と同様に、それらを水で希釈し、フィールドにスプレーします(「スプレーの準備」)。 
  5. 農業暦:月やその他の天体の動きが植物に与える作用を重視した農業暦を用いた栽培を行います。
  6. 絶対に必要な添加剤と加工助剤はごくわずかです。ヨウ素化、亜硝酸塩硬化塩、およびいわゆる天然香料は禁止されています。アロマ抽出物のみが許可されています。EUの有機規制は、デメテルでタブーである添加物を依然として許可しています。

バイオダイナミック農法で使われる種は、デメター固有の種しか使えないんですね!

デメターの個体品種について Voelkel

宇宙の動き

バイオダイナミック農法で働く多くの農民にとって、天体の(特に月の動きなど)と畑のプロセスとの関係は依然として役割を果たしています。たとえば、典型的な決まり文句は、デメターの農民が月の満ち欠けをガイドとして使用するすることです。ただし、Demeterガイドラインにはそのような仕様はありません。

非科学的という批判に関して

このバイオダイナミック農法は、2006年にドイツの最大手週刊誌『Der Spiegel』によっても「疑似科学信仰システム」だと批判されました。またインターネットで検索すると、ある一定数の懐疑的な記事もあります。そして実際にこの農法が通常の有機農法に比べてより有効であることは科学的には証明されていません。時に『オカルト的』という声も聞かれます。その原因は上記で説明して来たような、調剤を作る過程が魔女が魔法を使って鍋で何かをグツグツ煮るような、まるでグリム童話に出てくるようなものを連想させるからかもしれません。でも、逆に自然を讃えるような神聖な儀式を連想する人もいるかもしれません。

科学的に通常の有機栽培より優れている根拠はないという意見に対して、スイスの研究所が長期に渡り、バイオダイナミック農法の土壌肥沃度を調べました。

これを正確に調査するために、1978年からスイスの有機農業研究所(FiBL)で長期実験が行われています。従来の農業は、隣接する畑での生態学的およびバイオダイナミック農法と比較されます。「最初の10年から15年は何も起こりませんでしたが、15年目から違いが現れ始めました」と、FiBLの責任者であるUrsNiggli教授は述べています。Niggliによれば、研究結果は、バイオダイナミック農法の土壌肥沃度が有機農業よりも優れており、従来の農業よりもはるかに優れていることを示しています。

2005年DWによる記事

デメターアカデミー

デメター協会にはデメター企業を支援するためのセミナーがあります。
以下はデメターHPより抜粋(google翻訳)

ミッションステートメント

  • 自然で人道的な方法で地球を一緒に発展させることができるということ。
  • できるだけ多くの人が個人の可能性を伸ばし、意識をさらに高められるようにしたいと考えています。
  • 私たちが尊厳、感謝、寛容、そしてすべての人の善を尊重して生き、共に働くこと
  • 私たちは、宇宙的および地球的な性質の力と物質に意識的に対処することができるようになっていること。

セミナー内容

  • 農場での転換期間、および加工会社や商社が新しい初期期間のコンテキストでの入門コース。 
  • 起業・事業開発講座という形での農業開発セミナー。このコースは、6か月間若い企業に付属しています。
  • 小売業従業員向けの1日セミナー。

※コロナ状況により、現在対面式コースはありません。2022年3月の入門コースはプログラムで変更する可能性があります。このコースは、農場での物理的なコースとして計画されています。ただし、状況に応じてコースは事実上行われます。

連絡先

シモーネ ヘルムル博士

デメターアカデミー長

Demeter eV
Brandschneise
164295ダルムシュタット

simone.helmle@demeter.de
akademie@demeter.de

【まとめ】デメターはやっぱり良い!その理由

いかがでしたか?バイオダイナミック農法について少しはご理解頂けたかと思います。中には、もっと詳細を知りたいという方もいるかもしれません。今回この記事では書ききれないほど奥が深い農法です。有機農法やバイオダイナミック農法についての本を紹介します。

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デメター食品が良い理由

私自身の話を少しさせてください。私が感じたデメターの食品の良さとは、農薬を使用していないにも関わらず、ジャガイモが通常のものよりも保存がききます。正直何故だかは分かりません、でも初めての経験でした。パッケージが特殊?とも思いましたが、調べる余地がありそうです。次の理由は美味しさです。初めてデメターのニンジンジュースを飲んだときのあの感動は今でも忘れません。フレッシュでまだ青臭い土のような香りがしました。

バナナ2.1ユーロ
トマト3ユーロ

それからというもの、野菜、果物はデメターを中心に買っています。

実のところ、野菜に関しては特にオーガニックにこだわりはありませんでした。何故なら、オーガニック以外の野菜も地産が多く、美味しく満足していたからです。でも子供が大きくなるにつれて残留農薬が気になり始め、(特にバナナ、さくらんぼ、リンゴなど輸入物は農薬漬けということを知り)子供には安全な物を食べさせたいという思いからオーガニックに興味を持ち始めました。野菜なんて新鮮ならオーガニックでも何でも同じ!と思っていましたから。

ドイツのオーガニック食品は通常に比べると多少高いですが、日本のスーパーで買う値段とそう変わりません。オーガニック認証のデメターや他のBIOマークは私たち消費者にとって、買い物の際に役に立ちます。

オーガニック食品の値段

商品名重さ価格ユーロ
バナナ1kg2,11(※通常1ユーロ)
トマト500g2.99(通常も同じ)
じゃがいも2kg4.99(通常は1kgで1ユーロ位)
203.79(通常の卵は2ユーロ位)
みかん1kg2.99(通常も同じ)
お酢500ml2.99(安いお酢だと1Lで1ユーロ位)
牛乳1L1.3ユーロ位(安いと50cent)
りんご1kg3ユーロ位(2kgで3ユーロ)
ある日の買い物
※通常と記載はオーガニック以外の商品

卵に関しては、ドイツではランクがあり、有機農法で収穫されたものは高額です。20個で4ユーロ弱(500円位)します。しかし、卵の色が今まで食べていたものと異なり驚きました。どんな色かというと、薄い黄色で、白身もどちらかというとさらっとしています。以前どこかの番組で見たことを思い出しました。美味しく見せるために鶏の飼料に色を混ぜて黄身の色を濃くしたりするそうです。形良く艶やかで美味しそうなリンゴやみかん、デメターのそれらに比べると間違いなく他の果物の方が美味しそうに見えます。今日、スーパーであえて普段買っていたみかんとデメターのみかんを食べ比べてみました。見た目はの色も形も良くないデメターのみかんの方が甘くてジューシーでした。オカルト的な農法と言われようがデメターが何故ここまで指示されているのかが分かります。ドイツ在住の方、観光で来る予定の方、是非手にとって食べてみてください。ニンジンジュースを飲んでみてください。
少し長くなりましたが、バイオダイナミック農法について少しでもご理解頂けたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき有り難うございました。

明日も心豊かに過ごせますように


【参考資料】

Demeter https://www.demeter.de/
Wikipedia:Rudolf Steiner
人智学じんちがく:コトバンク西尾道徳: 環境保全型レポート

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