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ドイツの健康保険制度を知ろう!法的健康保険/プライベート保険/追加保険/留学生

ドイツの保険 ドイツ生活

グーテンターク!南ドイツのユリコです。

ドイツの健康保険について教えてください

ドイツには大きく分けて2つの健康保険がある

①法定健康保険(gesetzliche Krankenkasse)→疾病保険+介護保険
②プライベート保険(privat Krankenkasse)

①誰でも入れる公的な健康保険です。
②は収入が年俸64,350ユーロ(または月額5,362.50ユーロ)の人が入れる個人保険です。

※ドイツでは法定健康保険を(GKV)、プライベート保険を(PKV)と訳すことがあります。

それぞれの保険を詳しく見ていきましょう。

法定健康保険のうちわけは疾病保険+介護保険

疾病保険の種類

ドイツ公的疾病保険会社は現在97社あります。下記は主な会社です。保険料やサービスに違いがあります。

  • AOK
  • Barmer
  • DAK
  • TK
  • BKK

ドイツの疾病保険と日本の国民健康保険の違い

ドイツと日本では保険のしくみが違います。
実際に病院にかかったときの費用を表にしました。
ドイツは月の保険料が高い分、高額医療が無料で受けられる体制となっています。

日本ドイツ
病気3割負担無料
入院費3割負担無料(入院時の服やカトラリー代金は自己負担で10ユーロ/日)
薬代3割負担5ユーロ
妊婦検診約1万/月無料
出産費用補助はあるが基本自己負担無料
入院日数出産時は約1週間即日~3日
保険料/月39歳以下であれば年収200万円では平均12,076円
500万円ですと平均29,996円となります。
給料×14,6%
歯医者3割負担治療費無料(詰め物自己負担)
保険内の詰め物も有
予防接種自己負担無料(黄色い予防接種手帳)
針治療自己負担ハウスドクターからの紹介状※で無料
オステオパシー自己負担ハウスドクターからの紹介状※で無料
ホメオパシー自己負担ハウスドクターからの紹介状※で無料
参考 国民健康保険のサイト
予防接種手帳

分かりやすく説明すると・・・ドイツで500万円(37.296euro)の年収がある場合、月額の保険料は約7万円(544euro)ということで、日本の約3倍の保険料に値します。

ドイツの法定疾病保険は扶養家族も込みの保険料+高額医療も受けられる
※高額医療とは、ガン治療や臓器移植など

日本にも限度額適応認定という制度があり、医療費が高額になりそうなときに申請できます。
例えば年収500万円の人が高額医療を受けたさいに月に払う医療費限度額は93,000円です。
それ以上は個人負担しなくてすみます。

法定疾病保険の追加保険

  • 歯科治療追加保険
  • 入院優遇追加保険
  • ホメオパシー追加保険
  • 眼鏡追加保険
  • 介護追加保険
  • 保険金追加保険

法定健康保険の介護保険とは

介護保険は介護が必要になったときに支払われる保険です。

ドイツには母子・父子のための療養スパ3週間プログラムがある(保険内治療)

健康保険ドイツ

KURという施設での3週間リカバリープログラム

母子治療、父子治療、純粋な母親の治療または純粋な父親の治療は、強制的な健康保険給付です。子育てをしている法定健康保険に加入している人は、医療要件を満たしていれば、クリニックで3週間の休憩を取る権利があります。スペクトルは、倦怠感から頭痛、腰痛から心理的問題まで多岐にわたります。さらに、母親や父親は、親としての役割や家族の状況から生じる問題に対処する必要があります。費用は健康保険会社が負担します。大人は1日あたり10ユーロの個人的な寄付のみを支払います。

stiftung warentest

このプログラムの対象者はハウスドクターによる診断を受ける必要があります。
実際に子育てには精神的に追い込まれることが多々あります。不眠にもなりますよね。
仕事との両立やパートナーとの関係せいも原因は様々です。
そんな追い込まれた状態から抜け出すために3週間のリカバリープログラム施設で過ごすことができます。

こどもには子供のプログラムがあり、保護者はこどもと離れて過ごすことができます。
また運動、マッサージなどもあるそうです。このプログラムは深刻な精神疾患を予防するためのものです。

2019年には約47,000人の母親と2,100人の父親が医師の処方によって日常生活から休養を取ることができました。

ドイツの法定健康保険の加入の仕方

基本的にドイツに来てから入ります。
学生の場合は事前にオンラインで入れる保険(DAK)もあるようなので調べましょう。

プライベート保険

プライベート保険

✔️年収64,350ユーロ以上の人が入れる保険です。
✔️自営業、公務員は収入に関係なく加入可能
✔️家族ができた時に扶養が出来ないため、×家族分の保険料が必要(大人最低500ユーロ、子供150ユーロ)
✔️一度プライベート保険に入ると法定健康保険への切り替えが難しい(出来ないと言われているが我が家はできた)
✔️失業して55歳未満なら法定保険へ切り替えが可能(それ以降は不可能)
可能
✔️とにかくVIP待遇
✔️入院時は個室+最高位の執刀医
✔️病院では優先診察

ワーホリや留学生向けの保険 ドクターヴァルター

Pfadfinder24というドイツ留学サイトで詳しく書かれているので一読して見てください。

欧州健康保険カード(EHICカード)

EU27ヶ国+アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスに一時滞在中に病院へ行く必要があるさいに医療を受けられる制度です。各国の被保険者であることが条件です。

加入は無料です。

カードは法定健康保険会社から発行されます。

ドイツの健康保険を知ろうのまとめ

✔️2つの健康保険がある(法定健康保険とプライベート保険)
✔️プライベート保険へ入るには年収64,350ユーロ以上
✔️法定健康保険の被保険者家族は無料で扶養に入れる(主婦/月450ユーロまで、25歳までの子供)
✔️法定健康保険には追加保険がある(歯科、入院、メガネ、ホメオパシー、保険金)

いかがでしたか?ドイツの健康保険料は安くはありませんが、病気になったときに、手術などの高額医療が必要なときにしっかりとカバーしてくれる安心な保険制度ですね。プライベート保険は家族が出来たときに何倍もの保険料がかかることと、仕事をやめたあとの保険料が高額、また法定健康保険への切り替えが難しいことから、加入の際にはよく考えたほうがいいとおもいました。

留学生やワーホリでドイツには来るかたも、ドイツの保険が必要になりますので、事前に調べましょう。
もしわからないことがあれば質問していただければ、私の調べられる範囲でお答えしますね。

参考になれば嬉しいです。では今日はここまで!

Schönen Tag noch!

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