グーテンターク!南ドイツに在住のユリコです。ブログに訪問いただきありがとうございます。
水回りが白くなっているんですが、どうすればいいですか?
こんな悩みにお答えします。
私もドイツに来たときは、義理の母に硬水対策をいろいろと教えてもらいました。
はじめは『そんな大袈裟な~』と思っていたんですが、怠っていると本当にいきなり洗濯機が動かなくなって新しく買い換えたこともありました。
ですので、これを読んでいる方がそうならないためにも、しっかり読んで参考にしていただければと思います。
ドイツの水は中~硬水が多く、ミネラルが多いです。そのため、水気を拭き取らずに放置していると、
蛇口回りやシャワーのヘッドが白くなります。
これは硬水に含まれる炭酸カルシウムが原因で、対処をしないとパイプ内で固まったり、詰まって機械が故障することがあります。
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ドイツの硬水トラブルと原因
ドイツの水は中硬水~硬水です。
硬水の硬度とは、1Lの水の中に含まれるマグネシウムイオンとカルシウムイオンの量を表したものです。
WHOの分類によると、 硬度60㎎/L以下:軟水→日本の水 硬度60~120㎎/L:中硬水 →ドイツの水 硬度120~180㎎/L:硬水 硬度180㎎/L以上:超硬水 硬度の単位ですが、日本はWHOと同じでgramを使います。 ドイツはdh(deutscher grad Härte)という単位を使います。 ドイツの14dh=WHO240mg超硬水 軟水<8,4dh<中硬水<14dh<硬水
硬水は時間が立つとミネラル分が【白く】固まり、生活のなかで様々なトラブルを引き起こします。
こんなはずじゃなかった~!知らなかった~!となる前に、対処法を知ってトラブルを避けましょう
水の硬度一覧【南ドイツ+主な都市】
都市 | キルヒャイム | マールバッハ | ハイルブロン | シュツットガルト | カールスルーヘ | オーバー バイエルン |
硬度 | 9.8°dH | 13.4°dH | 9〜18°dH | 9°dH~13°dH | 18°dH | 16.1〜17.9°dH |
都市 | ミュンヘン | デュッセルドルフ | ニュルンベルク | ドレスデン | フランクフルト | ベルリン |
硬度 | 16.6°dH | 13.8°dH | 14°dH | 8〜10°dH | 3.8~18.7°dH | 15.4〜24.1°dH |
まずは硬水で起こるトラブルについてお話しをしていきますね。
※では水垢を(Kalk)カルクと呼びます。
✔️硬水で困る場面
①食洗機
②洗濯機
③シャワー
④コーヒーマシーン
1つずつ説明していきます。
✔️硬水で起こるトラブル①食洗機
食洗機には専用の3つの洗剤が必要です。
1、食器を早く乾燥するためのもの(KLARSPÜLER)
2、カルクが固まらないようにする塩(SPEZIALSALZ)
3、洗浄洗剤
※毎回つかうのは洗浄洗剤のみで、他2つは足りなくなったら補充します。
✔️硬水で起こるトラブル②洗濯機
洗濯は硬水だと泡が立ちにくく汚れが落ちにくいため、ドイツの洗濯機は水の温度を変えられるようにできています。(最高温度90℃)
洗剤の他に、カルクが固まるのを防ぐ錠剤を洗濯洗剤と一緒に入れます。
こうすることで洗濯機の故障を防ぐことができます。
また、高温で洗うことによる色落ちを防ぐためにドイツ人は【色を分けて洗濯】しています。
✔️硬水で起こるトラブル③シャワー
硬水に含まれるミネラル分とシャンプーの洗い残しが頭皮のトラブルを引き起こします。
日本のシャンプーは軟水用に作られていて、ドイツのシャンプーも硬水用に作られているからです。
おもなトラブルは・・・
・フケが出る
・頭皮が炎症を起こして痒くなる
などです。私も同じ経験があり、【サブ湯しゃん】をしています。
ドイツのシャワーで気を付けることは、
・ドイツのシャンプーを使うこと
・毎日頭を洗わないこと
特に乾燥する冬場は週に2回シャワーというのを良く聞きます。
我が家もそうです。
ドイツに来たときは『え!毎日髪の毛洗わないの??気持ち悪くないかな』と思っていましたが、
住みはじめて納得、郷に入れば郷に従えということを学びました。
硬水で起こるトラブル④コーヒーマシーン
ドイツでもエスプレッソマシーンが流行っていますが、定期的に専用の基材で【カルク抜き】をしないと故障の原因になります。
メーカーによりますが、あるエスプレッソマシーンではコーヒー15杯毎に【カルク掃除】作業をしないといけなくてウンザリしました。
水回りの硬水対策は怠ると自分に返ってくるので、面倒くさくてもやった方がいいですね。
硬水/匂い対策はキッチンにあるこの2つで解決できる!
✔️日本でもお馴染みの【重曹+お酢】
【お酢】
手洗い場、キッチンの水回りの掃除にはお酢かレモンでピカピカに!
水を拭きあげないと水回りは1日で白くなります。
だからドイツの家庭はどの家も水回りがピカピカなんですね。
お酢に含まれるクエン酸が硬水に含まれるアルカリ性のミネラル分と中和して、汚れを落としてくれますよ。
【重曹またはベイキングパウダー】
洗濯機の嫌な匂いにベイキングパウダーが役立ちますよ!
換気扇の網を洗うときにベイキングパウダーを少し振りかけて水をかけ、時間を置くと汚れが取れやすくなります。
ドイツ後でベイキングパウダーはBackpulvberといいます。
コーヒーマシーン名+entkalken とネットで検索すると動画でわかりやすい情報が得られます
硬水のトラブル&対処法まとめ
いかがでしたか?今回は硬水によるトラブル例や対処法をお伝えしました。
まとめると、
✔️硬水はミネラル分が固まりやすく機械の故障につながる
✔️カルク除去専用の除去材で定期的にケアする
✔️食洗機には3種類の洗剤が必要
✔️シャワーのときはドイツ製品を使う
✔️お酢、レモン果汁、ベイキングパウダーを上手に使おう
※個人的にブリタの浄水器は硬水が苦手な人にはおすすめです!
私も日本滞在時を合わせると7年使ってます。
過去記事はこちらから→ブリタ浄水器の全てが分かる/硬水対策
おもに気を付けることは上記です。参考になれば 嬉しいです。
それではまたSchönen Tag noch!
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