グーテンターク。南ドイツ在住YURIKOです。
今回の記事はこんな人におすすめです!
- 子供がスマホを欲しがっているけどまだ早いのでは?と思っている
- 周りの友達が持ち始めて、我が子にも持たせようか迷っている
子供にスマホをいつ持たせるか?持たせたときのルールなどはとても気になる部分ですよね?他の家ではどうなのか?また教育上のメリットデメリットは何かを調べてみました。
この記事がスマホを持たせる時期を決めるヒントになれたらと思います。
子供にスマホは必要?メリットデメリット
スマホを持たせるのは早いのでは?と思いつつも連絡手段としては便利な点もありますよね。
スマホを持たせるかどうかについては、年齢が1つの目安になるかと思います。
スマホを持たせるメリットデメリットと、年齢別のスマホ使用状況を見ていきましょう。
子供にスマホを持たせるメリット
- 連絡手段として
- 文字を覚えたり計算したり練習が出来る
- GPS機能で緊急時の居場所がわかる
- 移動時、店内などで動画やゲームをすることで静かにしてくれる
子供にスマホを持たせるデメリット
- スマホ依存の可能性
- 通信料・通話料
- 目が悪くなる、電磁波などの健康被害の可能性
- 不適切なページの閲覧(アダルト、暴力的)
- 知らないひとと繋がることよって犯罪に巻き込まれる可能性
最近では大人も子供も友達家族で集まってもそれぞれがスマホを見ている光景は珍しくありませんね。
子供がスマホを持つのは何歳から
スマホやタブレットの使用率および所有率は年々低年齢化しているのが現状です。
ドイツ年齢別スマホ所有率
【表から分かること】
- スマホの所有率は10~11歳からが75%
- ドイツの11歳はちょうど小学校4年(Grundschule)を卒業して5年生から新しい学校へ進学するタイミングです。子供によっては電車やバス、自転車などを使って一人で通学することがあり、連絡手段としてして持たせるタイミングと考えられます。
- データは2019年のものなので、現在はさらに低年齢化している可能性が有ります。
【スマホのインターネット使用を許可する年齢】
インターネットへの接続は9歳~12歳までの間が推奨年齢とされています。
それ以前の年齢では連絡手段としてインターネット接続なしの携帯電話を持たせることが好ましいでしょう。
日本の子供スマホ所有率
内閣府「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると小学生のスマホ所有率は2020年時点で53.1%という結果でした(2021年発表分)
【toneモバイルによる20代~50代の保護者211人に行ったアンケート】
こどもに携帯を持たせていたのは140名。
高校1年生からが1位で、中学1年生からが2位という結果になっています。
どちらも生活習慣が変わって通学で電車やバスに乗る、部活動など、一人で行動することが多くなる時期を機に自分の携帯電話を持たせる家庭が多いことが分かりました。
子供にスマホを持たせるタイミングはドイツも日本も共通
日本とドイツのデータを見てみると、子供にスマホを持たせる年齢はだいたい同じと言えます。
タイミングとしてはこの2つです
- 学校の切り替え時期
- 年齢は10~11歳ころ
子供にスマホを持たせる親の気持ち
- スマホ依存にならないか
- 利用料金と通話料金が高額になること
- 不適切なページへのアクセス
- ネット犯罪(SNSを通じて知り合い、そこからの犯罪へ巻き込まれる)
- ネットいじめ
スマホを持たせていると、必要なときにすぐに連絡がとれたり緊急時の居場所がわかるなど安心面もありますが、親の知らない間にゲームに課金して高額請求されたり、ネットで嫌がらせをされる、知らないひととのSNSを通しての交流で犯罪に巻き込まれる危険など、心配事も多いのが現状です。このようなことが起こらないようにするために親がするべき対処法はあるのでしょうか?
子供にスマホを持たせる前に親がするべきこと
- フィルタリング
携帯会社によって子供の使うアプリや時間を制限できるフィルタリング機能がついているので、それを利用する。
※我が家ではGoogle Family Linkを利用しています。これによって、子供がどんなアプリを使用しているか、アプリダウンロード時の親の許可、時間制限、GPSを設定することができます。(無料)
- 時間の制限(1日何時間、夜は何時までOKなど)
- 場所の制限(家に帰ってきたらスマホを使わない、リビングルームで使用、車や電車などの移動中のみなど)
年齢が上がるにつれて制限を緩和していく家庭が多いようです。
子供がスマホをもつと成績が下がる?
PRESIDENT onlineの記事で興味深いデータが載っていたのでこちらをリンクしています。
興味があるかたは一読すると子供にスマホを持たせる際に際のヒントになるかもしれません。
記事を要約すると、スマホを使う時間と学力の相関性について解説しています。
具体的な教科(数学・国語・社会・理科)とスマホ使用時間+家庭学習の学力への影響。
- 相対的にスマホを1日1時間以内の使用にすれば、家庭学習をしてもしていなくてもテストの点にはさほど影響がないこと
- 家庭学習を全くしない子供がスマホを使えば使っただけテストの点数が落ちていくこと
- 家庭学習を3時間してもスマホを2時間使用すれば、スマホを使っていない子供よりも点数が悪くなること
- 教科別で数学・理科・社会の点数はスマホを使った分だけ点数が悪くなる一方で、国語にはあまり影響がなかったこと
ここの記事で取り扱われていた内容は、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授の著書『スマホが学力を破壊する』が元になっています。
子供がスマホを持つのはいつからのまとめ
学力についてはネガティブなデータもありますが、年齢と使う時間をしっかり考えて使えばスマホを持たせることに悲観的になる必要は有りません。子供を一番分かっているのは親なので、自分の感覚を信じましょう!もしスマホでトラブルが起きそうなときはスマホ事態を1度やめるという決断もありだと思いますよ。
- 子供が自分のスマホを持つのは10歳ごろから
- 持たせる理由として、緊急時の連絡手段
- 9歳まではインターネット接続なしの携帯電話を推奨
- スマホを使う時間は1日1時間まで
年齢が上がると連絡手段としてだけではなく、勉強時の調べものを早く済ますなどの利点もあり上手に使えばスマホを使わない選択肢は無さそうです。実際に我が家もオンライン授業でミーティングで使ったり、宿題を写真で取って先生に提出したりと一人で使いこなせる年齢になるとても便利だと感じました。
スマホを使うと一言で言っても何に使うかで大きく変わると思います。
スマホで調べものをしてまとめる、地図を使って目的場所へ行く、移動時間にポッドキャストやAudibleなどで必要な情報を聞くなど、使い方によってはメリットも大きいですよね。
ちょっとだけという軽い気持ちで何時間もネットサーフィンしてしまう、何時間も動画を見続けてしまう、ゲームに夢中になって寝る時間が遅くなるなどついつい陥ってしまいがちなことを習慣化させない注意が必要です。
今回は以上です。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
気になることがあればぜひお問い合わせやコメントからメッセージいただけたらと思います。
今日も心豊かに過ごせますように
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